デルタエンジンのピストンリング固着問題について

 2025年現在、デルタ社から供給されている50ccのハーフエンジンのピストンリングとピストンが場合によって、固着が頻繁に発生するという問題が発生しています。これは、新品のピストンとピストンリングを購入し組み込んだ際、クリアランスがほとんど無いためであり、原因は、デルタ社の在庫のピストンとピストンリングが違う製造元のものであるためと考えられます。

 デルタ社からハーフエンジンが供給されてから、たぶん一度、中国の製造元が変わっており、その際併せて入荷されたであろうピストンとピストンリングが2種類存在しているはずです。中国製EC04系エンジンの場合、各社で基本的なパーツのはほとんど互換性はありますが、ピストンリングの厚みについては、結構バラツキがあり、製造元によっては、結構、異なっているケースが多いことがわかっています。デルタエンジンのピストンとピストンリングにクリアランスが無い場合があるという問題は、最初に輸入されたピストンと製造元が変わってから輸入されたピストンリングが供給されているため、正規部品でピストン交換をするか、初期のピストンのピストンリングの交換をする際、ピストンリングの厚みが大きすぎるために発生します。

 これを解決する方法としては、どちらもレギュレーションに違反しますが、2種類あります。一つ目は、購入したピストンリングの厚みとピストンの溝とのクリアランスを確認した上で適切なクリアランスになるように、ピストンリングを均一かつ平坦に削り使用するという方法ですが、「部品の切削加工を禁止する」というレギュレーションに違反してしまう上、加工するためには、精密なシックネスゲージとマイクルメーターが必要となり、作業自体も結構むずかしいものになります。二つ目の方法は、見た目には正規品と全く同じ形状をしている適切なサードパーティー製品を使ってピストン交換を行うをという方法です。どこの製品でも、ピストンリングの厚みはバラバラですが、ピストンとセットにした場合は、すべてクリアランスは適正に保たれていますので、クリアランスによる固着の心配はありません。ただし、こちらの方法でも、「デルタ社から供給される部品以外使用してはならない」というレギュレーションに違反しますが、見ただけでは、車検で判別することはできません。

 弊店では、どちらの方法にも対応いたしますが、コストと確実性を考えた場合、二つ目のサードパーティー製ピストンを使用する、という方法をお勧めしています。それぞれの場合の価格につきましては、お問い合わせください。

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