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親子で楽しむ、リーズナブルなモータースポーツ、ケイズガレージのキッズカート

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    ケイズガレージ・レーシングカートショップ    技術解説-1-4.レコードラインの探し方

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4.レコードラインの探し方

 キッズカートの場合でも、ジュニアカートと同じように、コースによってベストタイムを出すためのレコードラインはしっかりと存在しています。ただし、それは、マシンのパワーや構造の違いから、ジュニアカートや大人カートとは異なったものとなっています。もちろん、基本はアウト・イン・アウトで大きなRを描いてスピードを殺さず、かつ、できるだけ短い距離をとって走る、ということに変わりはありません。

 しかし、キッズカートでは、マシンのパワーに対して、タイヤのグリップが圧倒的に勝っているために、一概にすべてのコーナーで、目一杯のアウト・イン・アウトをとることがベストでは無い場合が多々あります。

 琵琶湖のコースを例にとると、まず、最終コーナーを抜けた後、ホームストレートを一番外側まで膨らみ、1コーナーへ大きなラインで入る、というのは、ジュニアカートとは違い、キッズカートではベストラインではありません。前述のように、キッズカートはエンジンパワーとタイヤのグリップの関係から、最終コーナーをベストのスピードでうまく抜けた場合でも、急なステアリング操作をしなければ、ホームストレートの中央付近で、ロスなく直進に移ることができ、超高速の1コーナーは、イン・イン・アウトに近いラインで抜けることができ、このようなラインのほうが、走る距離が短くなることの効果のほうが大きく、結果的にタイムアップします。ただし、最終コーナーの脱出で、無理にステアリングを切り過ぎて前輪の抵抗で脱出速度を低下させることの無いように気をつける必要はあります。つまり、最終コーナーのクリップを過ぎたところで、ほんの少しだけステアリングを切っている状態から、フィニッシュラインあたりまでかけて、直進に持ってゆく、という感じです。なお、これらは、路面コンディションによってベストなライン、つまりどの程度ので膨らむかはということは変わってきますので、最終的にはドライバーの感覚と判断が必要になります。

 その他のコーナーについても違いはあっても同様のことが言えますので、とにかく、立ち上がりで前輪に大きい舵角がついてプシュアンダーでパワーロスをしないようにドライバーさんに教え、その上で、アウト・イン・アウトと短い距離でのコーナリングという相反する内容の妥協点を、路面コンディションにあわせて探し出す、ということによって、ベストラインを見つけてゆくことになります。

 以上のように、この段階になりますと、ドライバーさんが、どれだけ考えながら練習で走るかが重要となり、単に、このラインをとれ、と指導するだけでは、ある程度までのタイムアップはできますが、そこから伸び悩むことになってしまいます。ベストラインを路面コンディションに合わせて見つけてゆくという作業は、実に、ドライバーの思考能力とドライビング感覚を必要とする作業であるわけです。


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