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親子で楽しむ、リーズナブルなモータースポーツ、ケイズガレージのキッズカート

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    ケイズガレージ・レーシングカートショップ    技術解説-1-3.マシンのスライドコントロール

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3.マシンのスライドコントロール

 キッズカートのライセンス講習では、通常は、基本的な操作ができて、本コースを走行できるだけのスキルを身につけるところまでしか教えていません。つまり、マシンがテールスライドを起こした場合のカウンターステアについては教えていない、ということです。そうして、本コースでレーシングスピードで走行を始めてしばらく経つと、子供たちは、必ず一度はスピンを経験します。これは、キッズカーターの証言によると、とても驚き、何が起こったのか理解できず、マシンが壊れたのではないか、と思ってしまい、ドライバーによっては、それ以後、こわごわアクセルを開るようになって、速く走れなくなってしまう場合もあるほどです。

 そこで、まず直線でアクセルを全開で踏めるレベルまでドライバーが到達した段階で、スピンについてと、その対処法として、カウンターステアを教えてあげる必要があります。まず、どうすればスピンするかを教え、スピンしても比較的安全なコーナー(琵琶湖ですと、6コーナーがベストですが)で、前後に走行車が無く、安全を確認した上で、急ハンドルを切ってもらいスピンを実際に経験させます。その上で、次のステップとして、リアがスライドを始めたのを感じて、カウンターステアを切り、スピンを回避できることを体験して、カウンターステアとドリフト状態のマシンコントロールを身につけてもらうようにします。この際、アクセルはあまり戻さず、タイム的にはマイナスですが、ドリフト走法をドライバーに実践して練習してもらいます。

 次に、ドリフト走行ができるようになってから、アクセルによるリアタイヤのスライドコントロールを教え、ステアリング・コントロールと併せて、コーナーの中間から脱出の部分を、きれいな四輪ドリフトで抜けられるよう指導してゆきます。このような練習は、レインコンディションでの必須技術でもあるので、レインコンディションでの練習を併せて行うと効果的です。

 このようなスライドコントロールの技術を習得することで、ドライバーは躊躇なく、コーナーへハイスピード侵入することができます。また、カウンターを必要としないコーナリングでも、アクセルワークでリアスライドをコントロールできるようになり、確実にタイムが向上し、ドライバーさんも、マシンを自由に振り回せるようになって、そのことを楽しみだすでしょう。

 そうして、マシンのスライドコントロールが確実にできるようになってから、レーシングカートの基本技術である、リアのインリフトを利用した三輪コーナリングを教え、前述の過重移動を利用して、タイヤスライドによるタイムロスを最小限に抑えたグリップ走法を教えます。

 このようにステップを踏んで、スライドコントロールをマスターしたドライバーは、確実にタイムアップできるだけでなく、路面コンディションの変化への対応や、オーバーテイクのためのコーナリングワークへと繋がっていけるようになりますので、このような指導の段階は必須と考えてください。また、このレベルまでくると、子供たちは、カートで走ることがおもしろくてしかたなくなってくると思います。まんま、インシャルDの世界ですから、大人だってハルる訳ですから、当然かもしれませんけれど・・・。それだけに、この段階では、マシンを不安定な状態で操作する訳ですので、十分に習熟するまでは、一緒に走行している他のマシンとの間隔をとり、接触などの危険回避を心がけ、安全には十分注意してください。


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