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   6.EC04系エンジンのCDIと点火の調整について

-CONTENTS-

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1.目的と原則について

2.2ストローク小排気量エンジンの仕組み

3.レギュレーションに則ったEC04のエイジング加工による性能向上について

4.EC04エンジンのリードバルブと混合気の吹き返しよる限界について

5.EC04のキャブレター・セッティングについて

6.EC04系エンジンのCDIと点火の調整について

7.EC04系エンジンのこれまでの形式と部品、構造の違い

8.オイル添加剤等とエンジンオイルについて

  2ストロークエンジンにとって、点火系を強力にすることは、重要ですが、EC04エンジンでは、プラグキャップの接続部分の構造が、細い針金だけで大変ショボくて、ここがボトルネックとなっています。また、初期の無印ロビンエンジンから、数回にわたってCDIの形状が変わっています。

 よく言われるようにCDIによって最高回転数が変わるということはノーマルに手を入れない場合はありますが、最高回転数については、どのCDIを使っても、12000rpm以上回すことは可能です。その方法としては、CDIとフライホイールのギャップを0.2mm前後で適正にCDIを装着し、点火プラグを、電極にV字カットがあって、より火花が強いオプションのBPM8Yプラグに変更して、プラグギャップを0.8mmから1.5mm程度の間で調整して点火火花を大きくしてやれば、どのCDIでも軽く13000rpm近くまでまわり、トルクもちゃんと出ます。CDIとフライホイールのギャップの調整方法は、CDIを取り付ける際に、フライホイールのマグネット部分とCDIの間にシックネスゲージを入れて取り付けるか、簡単な方法としては、年賀ハガキのような官製ハガキを細く切ってシックネンゲージのかわりに使用します。これが、ちょうど0.2mm程度です。なお、レギュレーションによっては、プラグが標準のBPM7A指定で、プラグギャップの変更が許されていない場合もありますのでご注意ください。

 また、2ストロークエンジンにとって、点火系を高回転域でパワーが出るようにする方法としては、点火時期を早めるという方法が一般的ですが、EC04の場合、その調整機能はありません。違法な例としては、CDIの取り付け穴をドリルなどで横に広げてCDIの取り付け位置を点火タイミングを早める方向に持っていったり、フライホイール側のクランクシャフトについている位置固定のためのキーを取り外して、わざとフライホイールのマグネットが点火タイミングを早める方向になるようにずらしたりする例がありますが、これらは、分解車検ですぐに判別できます。

 以上のようにレギュレーションに合致していてプラグでの調整が可能であれば、フリクションロスを減らしてキチンとメンテナンスとセッティングを行えば、間違った風評として言われているようなCDIの違いによる差はほとんど出ません。実際に、CDIが弱いという風評があるEC04ER2やマキタエンジンでもちゃんと13000rpm近い高回転で回っています。

 


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