1.目的と原則について
過去に各種レギュレーションで提示されてきたように、原則はあくまでも、一切の切削、加工、変更は認められないということ、また、正規ルートで過去に供給され、今後も供給される純正部品のみが使用が認められるということををご認識ください。しかし、周知のように、新品エンジンはそのままでは最高回転数が10000rpm以下であり、各地のマイエンジンが使用されているレースでの上位勢のエンジンは12000rpm以上回り、パワー差が歴然とあるのが現状です。そのなかで、ここでは一般的なマイエンジン使用クラスのレギュレーションに抵触しないメンテナンスとセッティングについて解説いたします。
これは、過剰に高額な中古エンジン、中古部品の流通や、根拠のない風評、何台も中古エンジンを購入して、アタリのエンジンを探すなどといったキッズカートやポケバイの問題点を是正し、疑心暗鬼になりがちなキッズカートやポケバイのエンジンEC04系について情報公開を行い、適正な費用でのレース実施を目的としています。
よくある事なのですが、EC04エンジンは育てるエンジンと言われているように、長く使い続けることによって、エンジン内部の扇動部分、つまり、クランクシャフトやクランクシャフトベアリング、シリンダー内面などが、金属同士の摩擦によって、部品同士のクリアランスが広がり、フリクションロスが低減することで、高回転まで回るようになる訳です。
その結果、中古のアタリと言われるエンジンが出来上がり、高価な価格で取引されるようになります。
ケイズガレージでは、このような事をなくすために、長く使い込まれたエンジンと同様に摩耗によりフリクションロスの減った状態にするための、所謂エイジング(一般には、使い込んでなじませ、本来の性能を発揮させることを指してこう言います)処理を行うことで、こういった問題を解決できると考えています。
ただし、レギュレーションを決定し、車検で違法かどうかを判断するのは、あくまでもレースの主催者であるオーガナイザーです。ここに示すメンテナンス、加工等については、レギュレーションを確認し、オーガナイザーが違法と判断すればその指示に従ってください。これはレースの大前提です。
また、デリバリーエンジンが導入されているレースでも、やはり、エンジンごとにアタリ、ハズレがあるので、練習では、アタリのデリバリーエンジンよりも、ある程度良く回るエンジンで練習するほうが、ドライビングテクニックも向上しますので、やはりマイエンジンにはある程度手を入れてやったほうが良いと考えています。
以下の内容は、過去、キッズカートにエンジンデリバリー制を導入される以前から携わり、何台ものエンジンをメンテナンスして、ユーザーの方々やショップ等の関係者の方からの情報をもとに、理論的根拠と実例に基づき解説しています。けれども、もしも、ここに記載しております内容に、「これは違うよ」という部分がございましたら、積極的な情報提供をいただければ幸いです。